先日、歌舞伎俳優の坂東三津五郎さんが亡くなりましたね。
三津五郎さんといえば、
坂東流の家元で踊りの名手。
数々の名舞台が忘れられません。

さて今回は、坂東三津五郎さんの
パーソナル・タイプ(個性、相手に与える印象)
を考えてみましょう。

三津五郎さんは、あなたにとってどのようなイメージの方でしたか?

第一印象に迫力のあるタイプですか?
それとも、甘いイメージのセクシーな方ですか?

どうも両方とも当てはまりませんね。

三津五郎さんのイメージを言葉で表すとこんな感じです。

すっきりとした体型、都会的、折り目正しい、堅実、上品、コンサバティブな雰囲気

企業にいらしたら、
いつもきちんとしていて
「この人に任せておけば大丈夫」
と思わせるような信頼感を与えるタイプです。

私が行っているイメージ・コンサルティングでは
このような雰囲気のある方を
「グレース・タイプ」と呼びます。

このタイプの方は、
最新の流行のファッションや、
奇をてらったもの、
カジュアル過ぎるものは似合いません。

三津五郎さんが黒い皮ジャンや
ジーンズの上下、
大きなチェック柄のジャケットを
お召しになったところを想像してみて下さい。
全くイメージに合いませんよね。

グレース・タイプの方は、
落ち着きがあり、
品のある雰囲気を活かすような、
すっきりとして
コンサバティブな服装がお似合いです。

例えば、無地のカシミア・セーター、
薄手でしっかりしたウールやフラノのスーツ、
水玉や丸みのある模様の上品なネクタイ、
オックスフォードのボタンダウン、
ブレザーなどなど。

あなたを引き立てる色を服装に取り入れることは、
全身の統一感を出す第一歩ですが、
それだけでは完成しません。

もう一つ重要なことは、
「個性を活かすデザインや素材」を
取り入れること。

いくらお似合いになる色を着ていても、
デザインや素材があなたの個性にあっていなければ、
人は本来のあなたの個性と着ている服の間のギャップを
敏感に察知します。

その結果、チグハグ感を感じさせてしまうので、
安定感が生まれず、信頼感に繋ぐことができません。

色の力は偉大ですが、
服のデザインや素材にも同じように
気を配ることがとても大切です。