イメージ・コンサルタントの荒木裕子です。
前回の「中身も大事、見た目も大事」では、
個性に合わない服装は
相手にチグハグ感を与え、
せっかくの知性が隠れてしまう
というお話を致しました。
今回は具体的な例として、
先日テレビで放映された
俳優の渡辺謙さんと
ノーベル賞受賞者である
京都大学の山中伸弥教授との対談での
お二人の服装を見てみましょう。
渡辺謙さんは、
イメージ・コンサルティングの
ファッショナブル・タイプにあたる方。
肩幅が広く男性的な体型。
シャープな目、角張った顔型。
とがった鼻や顎。
個性が強く、
どこにいても目立つ存在です。
黙って足を組んで座っていたら
ちょっと近寄りがたい印象を与えるくらいの
迫力がありますね。
一方、山中先生は、
その対極にあるグレース・タイプ。
すっきりとした体型で、
全体にバランスが良く、
上品で折り目正しく、
堅実な印象を与え
この人に任せておけば大丈夫と
思わせる雰囲気をお持ちです。
この対談で渡辺謙さんは、
とても太いストライプのシャツを
お召しです。
これはファッショナブル・タイプ
の方であるから着こなせるもの。
彼の強い個性にぴったりと合って、
恰好良い着こなしですね。
もし、同じシャツを山中先生がお召しになったら、
どんな印象になるでしょう。
シャツだけが妙に目立ってしまい、
何だかチグハグな感じを醸し出し、
山中先生の知性が隠れてしまうでしょう。
このような場合、
後から思い出す時に、
「あの太いストライプのシャツの人、誰だったっけ？」
と着ている方の印象が残らないことも多いのです。
一方、山中先生のお召し物は
ブルーの無地のシャツに無地の濃紺ジャケットと
実にオーソドックスなスタイルです。
グレース・タイプの方は、
このような装いがとてもお似合いで、
品の良さや
カジュアルであっても折り目正しい感じ
を与えます。
しかし、渡辺謙さんが
同じ服をお召しになったところを想像すると、
何だか「フツー」になってしまい、
面白くありません。
平凡過ぎて、
彼の強い個性が上手に活かされないのです。
個性によって、
似合うデザイン、柄、素材が異なり、
この選択を間違うと、
人に与える印象も違ってしまいます。
ご自分の個性を良く理解した上での
服選びを是非実行なさって下さい。
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